秋田 大館市・出川の欅と
菅江真澄の歌碑
大館市郊外、忠犬ハチ公が生まれた実家から程近い場所に
１本の欅の大木が枝を大きく広げて立っています。
『出川の欅』と呼ばれるこの大木は、言い伝えによると平安時代に植えられたもので、
兄弟木が大館市内に２本現存するといわれているそうです。
樹高は２３ｍ、樹冠は東西南北約２７ｍ、根株は東西約５ｍ、南北約８ｍの巨木です。
村の入り口に立つ守り神で、信仰の対象になっていたそうです。
また、根元の瘤を『おっぱいの神様』と呼ぶこともあり、乳の出ない乳母が
白布で作った細長い小袋に白米を入れたものをこの瘤に供えてお祈りをして、
それを持ち帰って炊いて食べると乳が出るようになるという伝承をもった面白き大木です。
