埼玉 川越市・夕暮れの喜多院と五百羅漢
川越大師喜多院は天台宗の寺院で、徳川家との縁が深いことで知られています。
それは、寛永15年(1638)1月の川越大火で現存の山門(寛永9年建立)を除き
堂宇はすべて焼失した後、再建するために3代将軍徳川家光公の命で
江戸城紅葉山(皇居)の別殿を移築して、客殿、書院といった
建物に充当させている経緯があるからです。
そのため、家光誕生の間、春日局化粧の間がここに残っているのです。
写真は大火のなかで唯一残った国指定重要文化財の山門(2〜9)、
独特な2階づくりで国指定重要文化財となっている鐘楼門(11〜14)、
慈眼大師天海をまつる御堂でこちらも国指定重要文化財となっている慈眼堂(15〜19)
総高13m、方三間の多宝塔(20〜23)、比叡山延暦寺第18代座主の慈恵大師良源(元三大師)を
まつる堂宇慈恵堂(24〜34)、釈迦如来、脇侍の文殊・普腎の両菩薩、
左右高座の阿弥陀如来、地蔵菩薩を合わせ、全部で538体が鎮座している五百羅漢(35〜)。