静岡 吉田町・吉田小山城と
能満寺のソテツ
駿河における武田軍の拠点として築城された小山城(別名・吉田城)は、
徳川家康との攻防が繰り返された戦国時代後期の城でした。
最前線に位置していたため、かなり守りが堅い城となっていたみたいですが、
武田信玄が病死して以降、この城を守る力がなくなった武田軍は
自分たちの手で城に火を放ち、この地を放棄して甲州にもどりました。
その間の攻防はわずか13年あまりという短さでした。
もともと天守閣はなかったそうですが、この地のシンボルにしようと
愛知県犬山市の犬山城を模した模擬天守がそびえたっています。
じつは、仕事を終えて車で東京に戻る途中に、城の看板を見つけ、
トイレ休憩のつもりで立ち寄ったのですが、あまりに見事な公園だったので
周りを写真に撮っておこうとしばしお散歩。
もちろん、城の下に日本三大ソテツに数えられている
天然記念物の能満寺(38〜48)の大ソテツ(49〜67)があるなんてことも知りませんでした。
小さな境内に、まさにあふれんばかりにぶっといソテツが伸びている光景は
このまま本堂がソテツに押し倒されるのではないかと思いたくなるぐらいの迫力。
いや〜充実したトイレ休憩になりました。