山口 萩市・菊屋家住宅と
青木周弼旧宅のある通り
桂小五郎旧宅と高杉晋作旧宅のある通りにはさまれるような場所に
重要文化財に指定されている菊屋家住宅があり、内部も公開されています。
もとは武士だった菊屋家は、町人となってから萩の街づくりに尽力し、
藩からさまざまな形で謝意を表された経過があったそうですが。
今の菊屋家住宅は主屋、本蔵、金蔵、米蔵、釜場の5棟が国の重要文化財に指定され、
一番古い主屋は全国的にみても最古に属する大型の町家として有名です。
菊屋家住宅から街の中心部へ戻るようにして歩きところにある
青木周弼旧宅は、萩はもとより江戸・長崎で学んだ蘭方医で、
藩主・毛利敬親の耳に入り召還されて医学館の創設に伴い教官として赴任。
翻訳掛として赴任した後、さまざまな書物の翻訳を手がけた人物で
その範囲は兵法や政治まで及び、門人に教諭し、優れた蘭学者を輩出しています。
その邸宅がある細い通りは古い土壁が続いていたり、
とてもいい雰囲気の街並みが残る隠れた名所になっています。